メコンデルタ2021

2021年8月28日良好事例写真コンテストがZOOM開催

目的

私たちは、2000年以来ベトナム社会主義共和国カント市で、参加型改善を学ぶメコンデルタ国際研修を行ってきました。COVID19のため昨年は中止になりました。2021年4月から日越の運営委員会で協議した結果、8月28日にリモートで良好事例写真コンテストを実施することにしました。

 良好写真から学ぶことは、参加型改善をポジティブに推進する上で重要です。COVID19の中でも、アジア各国の参加型改善活動を学び、交流したいと考えました。

方法

今まで国際研修に参加したアジア8か国(インドネシア、韓国、カンボジア、タイ、日本、バングラディシュ、フィリピン、ベトナム)の活動実践者に良好事例写真提供を呼びかけ、収集された写真から30枚を選ぶ。

写真は一人3枚で、安全と健康、 低コスト、コミュニケーションに関係するもの。

リモートワークショップ参加者定員は100名。 コンテストは、まず個人投票(良い写真1枚、次に良い写真2枚)を、GOOGLE FORMSを用いて行う。 次に個人投票結果に基づいたグループ討議をZOOMのブレイクアウトルームを用いて行い、各グループで技術領域ごとの好事例を6枚選択し、本研修の良い点、改善点を話し合い発表する。

メコンデルタ2021 良好写真コンテスト日程 (ベトナム時間です。日本時間は2時間遅れ)

 

結果

収集された良好事例写真:6か国192枚

インドネシア 78、韓国 24、日本 21、バングラディシュ 3、フィリピン 6、ベトナム 60

参加者:6か国117名

インドネシア 25、韓国 10、タイ1,日本 16、フィリピン 2、ベトナム 63

ワークショップ日程                                                                                    

 ワークショップは日本時刻10時半(ベトナム時刻8時半)から始まり、良好事例写真の個人投票、10グループに分かれたグループワーク、及び3つのキーノートが行われました。キーノート発表者は、小木和孝さん((公財)大原記念労働科学研究所)、川上剛さん(メコンデルタ国際研修アドバイザー)、トンタットカイさん(メコンデルタ国際研修アドバイザー)でした。

個人投票結果                                                                          

個人投票した人数は101名でした。1位はベトナム病院のCOVID19対策(49票)でした。2位(27票)、3位(25票)もベトナムの病院改善事例でした。4位(21票)はインドネシアの学校、5位(20票)はベトナムの生徒の改善でした。

 

投票数の多かった、No12、No1、NO16、No28、No7の写真は以下の通りです。

グループワーク投票結果     

 

 グループワークは、10グループで行いました。グループ討議では「安全」、「健康」、「低コスト」、「生産性」、「コミュニケーション」について良好事例を決定しました。 「安全」は 「Photo No1」(4)、「健康」は「 Photo No12 」(5)、「低コスト」は 「Photo No7」(7)、「生産性」は「 Photo No27,28 」(4)、「コミュニケーション」「 Photo No18 」(6)でした。

投票数の多かった、No1、No12、NO7、No27,28、No18の写真は以下の通りです。

 

 

COVID19感染が拡大する中でも、参加型改善活動が、病院、工場、建設、学校など多領域で行われていました。

インドネシア、韓国、ベトナム3か国の改善写真数と参加者数が多くみられました。その理由は、参加型改善のファシリテーターが活発に活動しているためと考えられました。

リモートでのワークショップは通信状態に影響を受ける反面、交通費・参加費用がほとんどかかりません。アジアの参加型改善ネットワーク交流と拡大のために、重要な役割を果たすことが出来ると思われます。